ケーススタディ case study
アジアを代表する軟包装コンバーターグループへ繋ぐ経営のバトン
~“クラフトマンシップ”を胸に、新工場稼働によって加速度的な成長を実現~
- NSSK3号
- 事業承継
- 一般製造業
- 投資中
クラフツは、1933年に創業され、国内外の子会社を含むクラフツグループとして、栃木県、新潟県、長野県、埼玉県に4工場、タイにおいてバンコクに2工場を有し、食品、菓子、ペットフード、医薬品、その他消費財向けの軟包装パッケージを提供し、日本とタイで事業展開するグローバル軟包装コンバーターです。
軟包装パッケージとは、ポリエチレン、ポリプロピレン等の素材を使い、形状を変えることのできるフィルム包装であり、フィルム素材のため、軽量で伸縮性があり、加工しやすい等の機能性を備え、幅広い分野で使用されています。ESGの観点でも、脱プラスチックの潮流の中で、成形品や硬包装(リジットプラスチック)の使用量削減(代替)を主流とし、軟包装パッケージへの移行が進んでいます。加えて、軟包装パッケージは、高度なガスバリア性から、食品などの品質保持や安全衛生には不可欠であり、食品ロスや輸送コスト削減の観点からも重要性は高く今後も底堅い需要が見込まれます。
企業名 | クラフツ株式会社 |
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投資時期 | 2022年6月 |
業種 | 食品・医薬品等の消費財向け |
背景 | 事業承継 |
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CONTENTS
信頼出来る事業承継先としてNSSKを選定
01
クラフツは、2022年6月の株式譲渡に至るまでに約1年超の期間に亘り、オーナーとの面談や意見交換の場を重ねてきました。事業承継に関する想いや会社の課題や将来像などについて、あらゆる観点での分析や情報提供、ご提案を通じて、最終的にはNSSKを“最も信頼できる先”として選定いただきました。
現在においても創業家であるオーナーとは定期的なコミュニケーションを通じた良好な関係を維持しており、経営に対する知見やアドバイスなど意見交換を行うなどしております。
経営の見える化を推進
02
NSSKによる業務改善の主要な取り組みの一つが、経営の見える化とその浸透です。
具体的には、従来は拠点ごとの縦割り組織となっていた企業体制を打破すべく、各拠点の経営層が一堂に会する月次経営会議の設定を行いました。そこで連結ベースの業績データや各種KPI指標のトラッキングが出来るように各種報告事項や会議体の運営方針などの整備を進めることで、高度な経営管理体制を構築しました。
また会計監査の導入や、精緻な月次予算の策定なども進めることでより正確且つタイムリーな業績動向の把握が出来るようになりました。
組織体制の強化
03
NSSKの参画以降、組織体制の強化も進めてきました。前オーナーに代わる形で、新たなCEOを内部昇格の形で抜擢、更には管理本部の強化を目的にCFO、経理部長も採用しています。その他製造部門を管掌する生産本部統括の新設、新工場立ち上げを控える長野拠点への人材の配置転換など実施してきました。
これによりクラフツ全体の組織力は強化され、より力を発揮できる職場環境に整備されてきました。
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